「IoTって分野に応用できるのか知りたい。自分の携わっている分野にIoTが導入できるのかを検討中だ。」
そんな方向けに、農業・製造業・小売業におけるIoTの事例をまとめました。IoTの事例情報をサクッとひと記事で読みたい方には便利です。
IoTのおさらい
まずは簡単に、IoTをおさらいしましょう。
IoTは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットという風に訳すことができます。
モノがインターネットにつながっている状態、モノ同士がネットワークをつくっている状態のことです。
現在はコンピュータやスマートフォン、ゲーム機器はインターネット接続していて当たり前になっています。そこにさらに多くのモノが加わり、企業のあり方や私たちの暮らしが変化することまでもがIoTの意味に含まれています。
IoTの事例を紹介【農業、製造業、小売業】
農業、製造業、小売業のIoT事例を紹介します。
農業のIoT活用事例3選
みどりクラウド
みどりクラウドは、圃場(ほじょう。作物を栽培する田畑)の管理を簡単にするモニタリングシステムです。
気温・湿度などの気象データ、土の中の水分量などを計測しコンピュータに送信することで圃場の管理をより正確に、効率的にしています。
導入が簡単かつ、システムが使いやすいことが評判。
みどりクラウド
Akisai(秋彩)
Akisai(秋彩)はFUJITSUの開発した農業用のシステムです。
2011年より、和歌山県有田地方にある早和果樹園(http://sowakajuen.com/ict_agri.html)で実証実験が行われており、センサーで収集した気温・降水量・などのデータ、従業員の作業記録(スマートフォンで登録)、をもとにノウハウの標準化に取り組んでいます。
ファームノート
ファームノートは牧場のIoTプラットフォームです。飼育している牛の品種・性別・年齢などを一括管理し、一匹ごとの飼育状態を詳しく管理することが出来る仕組みになっています。
ファームノートのHPには導入事例も確認できます。
製造業のIoT I事例3選
株式会社コマツ「KOMTRAX
「KOMTRAX」という建築用のシステムです。
建設機械(ショベルカーなど)の、稼働場所、使用歴の情報を蓄積していくことで車両の修理やオイル交換の時期を正確に把握することができます。
KDDI「LTE対応トランシーバー
製造業にはトランシーバーがよく使われますが、それもIoTを取り入れることによってより便利になっています。auの提供する回線を利用して日本全国を通話圏内とし、さらに双方向の通話が可能となりました。
FUJITSU 「安全管理支援ソリューション」
FUJITSUの安全管理支援ソリューションは、人の状態を測定して安全を確保するサービスを提供しています。
体にどれくらいの熱がかかるのか、そのストレスはどれくらいなのかといった情報から、転落したという情報までもが把握できるようになっています。
小売業IoT I事例3選
かざしてレシピ
かざしてレシピはレシピ配信サービスです。
アクアビットスパイラルズのIoTデバイス「スマートプレート」にスマートフォンをかざすことで、「みんなのきょうの料理」が配信されるというもの。
東京急行電鉄株式会社株式会社、東急ストア株式会社、アクアビットスパイラルズ、株式会社NHKエデュケーショナルが実施しています。
電子タグ
電子タグは、商品情報がわかるもので、簡単に言えばバーコードの代わりです。
現在はバーコードを一件ずつ読み込むことで会計処理をしていますが、電子タグを利用すると一気に商品情報をが読み込めます。
ファストファッション大手のZaraは電子タグを導入しています。例えば10着の服をレジに持っていった場合でも、一瞬で会計額が計算できるということです。
ISETANナビ
ISETANナビは、お客さんの位置情報に応じて、スマホアプリに売り場に関する情報を送信するサービスです。
売り場までの道順を案内することで、スムーズに買い物をすることができ、売り場がわからないストレスが軽減できます。
以上、日本でも農業、製造業、小売業、さまざまな分野にIoTが導入されていることがわかりましたね。IoTはまだ始まったばかり。これからの発展にも期待です。