風を切ってサイクリングするのはとても気持ちいいもの。疾走感のある音楽を聴きながら、スピードもテンションもどんどんあげていきたいですよね。
しかし、気になるのは安全性とルール。道路交通規則を破ってしまうなんてもってのほかです。ここでは、しっかりルールを確認しつつ、安全に音楽とサイクリングを楽しむにはどうすればいいかを紹介します。
1.自転車に乗る時にワイヤレスイヤホンの装着はNG?
結論からいうと、明記されてないのでどちらとは言い切れません。そもそも、イヤホンを装着することがなぜ法律で禁止されているかというと、安全運転を妨げる可能性があるという理由からです。これは、各県警によって勧告されています。
「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」というのがキーポイントです。また、主に注意の対象は目視によるものであるため、危険と判断された場合は注意を受けるでしょう。
イヤホンを装着していても音楽を流していなければ十分に外音は聞こえますが、周りから見るとそういうことはわかりません。そういったことも含めて「どうすればOK」という判断基準が曖昧になりがちで、なんとも言い切れないというのが現状です。
2.安全運転と音楽の両立をするには?
耳を塞がない方法で音楽を聴くことで、安全性を確保しやすくなります。また、周囲から見ても明らかに耳がふさがっていなければ、注意を受ける可能性も低くなるでしょう。
①骨伝導ワイヤレスイヤホン
通常のイヤホンのように空気の振動を鼓膜にあてて振動させ、神経へ伝えるのではなく、直接頭蓋骨にあてることで神経へ振動を伝えることでも音声を聴くことができます。この現象を骨伝導といい、それをつかったヘッドフォンは、ここ最近家電量販店でもみかけるようになりました。これを使うことで、耳を塞がずに音楽を聞くことができます。
AfterShokz AFT-EP-000005
本体は30gと、しっかりした金属フレームのメガネ程度。計量スポーツタイプのイヤホンと比べると10g程度重みがありますが、スピーカー部分はしっかりフィットしているので簡単に落ちたりはしません。
IP55防汗設計で、自転車通勤やサイクリングで汗をかいても大丈夫。また6時間のバッテリー駆動が可能で、日中まるっと音楽を楽しむことができます。
KSCAT NICE5
こちらもほぼ同様の仕様の骨伝導ヘッドホンです。aptXという高音質な音声圧縮方式に対応しており、通信時の音声の劣化を軽減できます。防水仕様はIPX6で、汗をかいても大丈夫です。
②ワイヤレススピーカー
もう一つの方法は、そもそもイヤホンやヘッドホンを使わずに音声を流すという方法です。自転車のフレームに装着したり、ドリンクホルダーにおいたりするためのスピーカーをご紹介します。
AUKEY SK-M15
もともとから自転車に装着することを想定しており、固定用のストラップが付属しています。また、防水性能IPX3の防水にも対応しています。駆動時間は5時間と十分。コストパフォーマンスが高くおすすめです。
FiBiSonic ワイヤレススピーカー
製品全体が約厚さ0.4mmのシリコン製ゴムで覆われ、1.5メートルの落下をしても大丈夫。防水防塵機能もあるため、外では自転車、室内ではシャワールームなどにおくという使い方もできます。大きさは250mlのジュース缶程度ですので、自転車ならばドリンクホルダーに設置するのもいいでしょう。
3.最後に
ここで紹介した方法は、「安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態」になってしまわないためのものです。耳を塞がないとはいえ、周囲の音が聞こえづらくなるほどに音量をあげてしまうのはもちろんNG。また、イヤホンと違って音漏れするため、周囲への配慮も必要になります。
法律をかいくぐることばかりを考えず、まずは「安全性を損ねてしまわないか?」というところにたちかえって考えましょう。安全運転で、よい音楽ライフを!