ワイヤレスイヤホンは、コーデックと通信規格によっては本来の音質を発揮できない場合があります。また、まだまだ成長中のワイヤレスイヤホン界では、使い勝手を優先するとどうしても好みの音質を選べなかったり、安くてそれなりだったりということはよくあります。
そんな時は、アプリの設定で一工夫してみましょう。ここでは、iPhoneをお使いのみなさんに見直してほしい「イコライザ」についてご紹介します。
1.イコライザって?
イコライザーとは、音声信号の周波数を変更するための機器です。機器といっても、音楽を再生するプレーヤーに組み込まれているものが多くあります。これを使うことで、音声そのものの聞こえ方を変えることができます。音声は振動数によって高い・低いが決まりますが、それぞれの帯域ごとに特徴があります。
例えば、32~125Hz帯域の「低音域」ではベースやドラムの低い音が鳴っていて、ここをあげると音の重み・厚みが上がります。また、250~1KHzあたりでは人間の声のメイン帯域で、ここをあげるとボーカルが際立ちます。もっと上の2K~16Kの領域はメインで鳴っている楽器は少ないですが、ドラムやベースのアタック音やギターのきらびやかな成分、ボーカルの呼吸感などの成分が含まれているため、楽器がいかによく鳴っているか、という点を感じられる部分になります。
こう見ると、どの成分も強調すればいいような気がしますが、そうではありません。低音はあげすぎるともこもこするし、高音はあげすぎるとキンキンとうるさく感じます。そこで、よく聞く音楽・鳴っている楽器を考慮して適切な設定が必要になります。
2.iPhoneの「ミュージック」アプリでイコライザを設定してみよう
さっそく、iPhoneでイコライザの設定をしてみましょう。
まずは「設定」アプリを開き、その中にある「ミュージック」を選択します。
次に、「イコライザ」を選択します。
すると、いくつかあらかじめ設定されている項目があります。イヤホンを通して実際に音楽を聴きながら、一番好みの設定を選んでいくことになります。
それぞれの項目を選ぶことで、イコライザの設定は完了です。「Bass Booster」ならば低音がより強くなったり「Dance」ならリズムを司るアタック部分が強調されるように、「Flat」はその名の通りクセのない平坦な音質に、というふうに、ある程度直感的に選択できるようになっれいます。
手動調整をするためには、iPhone純正アプリでの設定はできないため別途アプリなどを使用する必要があります。しかし、知識がない場合は細かく好みの音質に調整するのは難しく、管理も大変です。ある程度調整が完了しているものから選ぶことをオススメします。
3.イコライザで音質の底上げ!コスパのいいワイヤレスイヤホン3選
イコライザが使えれば、イヤホンそのものがすごく高級でなくても問題ないよ!という方へ、とにかくコスパ重視で選ぶワイヤレスイヤホンをご紹介します。
①QCY QY8 MK2
- APT-X/AAC対応
- IPX3の防滴性能
マグネット付きで首にかけても落ちづらく、携帯もしやすいイヤホンです。
②SoundPEATS Q12
- APT-X対応
- IPX4の防水防塵性能
豊富なカラーバリエーションでファッション性も高くおすすめです。
③Taotronics TT-BH07
- APT-X対応
- IPX5の防水性能
防水性が高く、汗を掻くスポーツなどでも気にすることなく使うことができます。
以上、気になるイヤホンがあれば手に取ってみましょう!